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糸コンの変遷。

MTG 文字

*エントリ下部にデッキ構築の覚書あり*


なんの説明もなく糸コンのトーナメント結果だけ唐突に書き始めたわけだけれど、そもそも糸コンとは。


DGMの見えざる糸を使うことにより、テンポロスを防ぎつつカウンターを構えるクロックパーミッションデッキ。

つまり、行動して使ったマナを糸のアンタップ効果で起こすことで、なるべくテンポを損なわずにマナを立たせるというわけだ。(糸がとにかく使いたかった。)


今回はFNMには参加しなかったのだけれど、調整の結果青黒から青赤に変わったので、青黒の旧バージョンをとりあえず記載。

イゼット糸コンはもう少し改善してから載せるかも?載せないかも?未定。



糸コン(旧)


クリーチャー

4 不可視の忍び寄り
4 秘密を掘り下げるもの
4 ジェイスの幻

呪文

4 中略
4 心理的打撃
4 思考掃き
4 見えざる糸
3 遠隔+不在
2 好奇心
2 被害妄想
2 闇の好意
1 ルーン唱えの長槍
1 身分詐称

サイド

4 精神叫び
3 墓所への乱入
2 霊気化
2 亡霊招き
2 概念泥棒
1 被害妄想
1 身分詐称


しかしひっっっっっっっじょうに弱いので!このまま使うことはまったくオススメ出来ません。


一応こういう自由度の高いクロックパーミッションが気になるという人は、

out
2 被害妄想
1 身分詐称

in
3 精神刻み

とかでわりと普通のデッキになりますけど、はっきり言ってそれでもなお圧倒的に弱いのでもっと強いデッキを使ったほうがいいです。

(いかに弱いかが下に長々と書いてあります。参考にして自分で改変してみるのは意外と面白いかもしれないですね。)


*****

今までよりもシビアなデッキビルディングを続けていて気付いたこと。

デッキにはおおまかにアーキタイプがあって、それを常に意識した構築をしなければいけないということ。

ビートダウンなのか、ビートコントロールなのか、コントロールなのか。

このデッキは何ターンで勝負をつけるデッキなのか、そのためには何が必要で何が要らないのか。

希望のターン進行では何マナのカードまで使用出来るのか、考慮にいれるべきなのか。

これを考えないと、どう頑張っても強いデッキは出来ない。(この旧糸コンが最たるものだ。)


どういうことか、上のレシピを取り上げつつ具体例を上げながら説明したいと思う。


このデッキは、やりたいことはクロックパーミッション、つまりビートコントロールだ。

そしてビートコントロールを考えるとき、ビートとコントロールは別物だということを理解しないといけない。
(少なくともこのデッキでは混同することは出来ない。)

つまり相手のクリーチャーと戦ってくれるのはビートであり、相手を妨害するのがコントロールなのだ。

これを意識することで「使われると強いカード」と「使っていて強いカード」は明確に区別される。


使われるとうざい、強いカードはよくある。

例えばこのデッキでは不可視の忍び寄りなどがこれにあたり、使われると邪魔臭いことこの上ない。

しかし、このカードはクリーチャーであり、カードの役割でいえば「ビート」にあたる。(①)

それに対し、この不可視の忍び寄りというカードは明らかに「コントロール」なカードである。

この矛盾に気付かないと、ここから生じる歪によってデッキが崩壊する。


「暗号を活かしたい→不可視の忍び寄り」

という図式は、青が入るならとても理にかなっている。

ただしそれは暗号コントロールの話であって、ビートコントロール、つまりクロックパーミッションにおいてこれはなりたたない。

何故ならば、このカード(クリーチャー)に求められている役割は、ビートコントロールのビートであって、コントロールではないからだ。これは①の言い換え。

そして実際にデッキを運用するときに、ここのズレのせいで不可視の忍び寄りは「使っていて強いカード」には成り得ない!のだ。

クロックを刻みたいときに刻めず(②)、ブロックしたいときに一方的に打ち倒される。


一方で、不可視の忍び寄りは「使われると強いカード」足りうる。

これは疑いようのない事実で、実際不可視の忍び寄りはパワーカードに分類される類の効果は持っている。

ここが落とし穴で、この「使われると強いカード」に固執して手放さないで構築しようとすると、さらなる歪みを呼び込んでしまう。


次に注目するのは、(②クロックを刻みたいときに刻めないこと)を、「不可視の忍び寄りを前提にしたデッキ構築で改善しようと試みた結果」である闇の好意だ。

これがまさに不可視の忍び寄りが呼び込んだ歪と言える。

このカードは基本的にディスシナジーだ。

なぜならこのデッキのクロックは主にデルバーであって、そのデルバーが変身しないエンチャントは好ましくない。

また、「呪禁アンブロッカブル」を活かすためのオーラであるならば、それはバントオーラと同様の思考となる。

が、しかしその戦略はビートコントロールに採用すべきではない。

なぜならば(繰り返しになるが)クリーチャーはビート、呪文はコントロールをやりたいわけだ、なるべくなら。

呪文がコントロールのスペースを割いて無理をしてまで助けなければいけないクリーチャーは、クロックパーミッションに採用してはいけない。(③)


これはジェイスの幻にも言える。

確かに、強い。しかし、精神刻みに三枚スペースを割くことが出来ないこと、思考掃きと心理的打撃だけで10枚達成することが出来ないことは明白だ。

これは③に反する。自然に構築されたシナジーではなく、人為的なシナジーを盛り込むことはビートコントロールの幅を狭める。


カードを中心とした構築をした結果、本質を見失うことになったわけだ。

見に覚えのある人は多いのでは?



もう一枚目を通したいカードがある。

身分詐称だ。

このデッキはdelver-goなどのデッキをある程度参考にしているため、土地が少ない。(21枚になっている。)

クロックに対して間違った構築をしていたため展開が遅く届くこともあったのだが、基本的に6マナのカードを唱えたいデッキではない。

これは、強い。かなり強い。使えばわかるのだけど半端じゃなく強い場面が多々ある。

そして身分詐称に関しては、そういった「特定の場面での強さ」に引っ張られすぎてしまうことに一つ警鐘を鳴らしたい。

「このカードはこういう場面で使ったことがあるけど半端じゃなかった」(④)というのは往々にしてあるけれど、あまりその印象だけでデッキにスペースを割いてはいけない。

例えばこのデッキ、土地も少ないし、重コントロールにはアド差で負けるクロックパーミッションであり、簡単に6マナ出せるようなデッキではないし、出せてはいけない。

何ターンで勝負を決めるのか。

これを今一度アーキタイプとともに考えるべきだ。


このデッキでの身分詐称は、元々2枚入っていたのが調整の結果1枚になったものの、後一歩が踏みきれず「強さ」を頼って1枚は残っていた。

はっきり言って、このカードは抜きだ。

理由は上でも述べたとおり、唱えられる事その状況自体が好ましくないデッキに入ってるからだ。

もし仮にこのカードが「6マナ貯まるほど苦戦した状況で一気に戦況をひっくり返せるカード」だったとしよう。(実際の身分詐称は強いがそこまでではない。)

それでも恐らく、抜きだ。

使いたければ(それが本当に戦況をひっくり返せるならば)長引くデッキを相手にした時サイドから突っ込めばいいのであって、メインに入れるのは正しいとは言いがたい。


④「このカードはこういう場面で使ったことがあるけど半端じゃなかった」これも大きな落とし穴たりうると思う。

特に重いカードで多いのではないだろうか。

重いカードはカードパワーが高いのが当たり前であって、活躍の度合いも派手なのでそう思いやすい。

今一度しっかりとデッキの「やらなければならないこと」と「やっていてはまずいこと」を見極めれば、そういうカードが自ずと見えてくる。


*****

長々と書いたけれど、再構築した赤青糸コンが強い保証はどこにもないので、レシピはまだ出しません(笑)

上の文章もひとつの参考になればいいと思います。

もしデッキに要らない気もするけど強いカードがあると思っている人(たっっくさん居るでしょ?)が居たら、推敲してないので読みづらいかもしれませんが、ぜひ目を通してみてください。